福祉国家設立の一助に供せんとす

熊崎報恩財団について

現在の日本は飛躍的な経済発展をとげ、国民生活もまた相当の向上をつづけているのであるが、その蔭には今なお恵まれざる生活を余儀なくされている同胞も少なくないのである。

 

これが救済保護のため仏教民間有志による社会福祉事業も多数営まれているのであるが、これらの経営者は政府その他からそれぞれ補助援護を受けているとはいえ、それはいまだ充分ではなく、その経済的負担に困窮しているのが実状である。私は一生の努力によって蓄積した資産を寄付しささやかながら一財団を設立し、これら奇特なる社会福祉事業経営者に経済的援助をすることによって福祉国家設立の一助に供せんとするものである。

 

これは七十年余の長きに亘って社会から受けた私の報恩の行である。

 

希くは大方の同志私の微衷を諒とせられ賛同協力せられんことを。


昭和44年4月25日

設立者 熊崎閑田 

故熊崎閑田師

(臨済宗円覚寺派正安寺住職)


熊崎報恩財団とは

 故熊崎閑田師(臨済宗円覚寺派正安寺住職。昭和50年没)が昭和38年に新橋5丁目に建てた鴻盟社ビルを寄付し、社会福祉のために役立たせたいとの趣旨から設立されたものであります。昭和44年に東京都から認可されている財団法人です。  

目的は経済援助

 熊崎報恩財団は社会福祉事業を経営する団体(施設)に対して仏教主義の理念から経済援助をすることを目的としています。

 鴻盟社ビル(東京・港区)の賃貸料の一部を特別養護老人ホーム等へ助成金として贈呈してきました。

経済援助の実績

 令和元年度までに、社会福祉事業を行なっている団体へ贈った助成金は延べ482施設、助成金の累計金額は1億5千490万円となっています(特例として、東日本大震災義援金・コロナ禍によるテナントの家賃免除を実施)。

 国や自治体だけでは十分といえない社会福祉を支援し続けています。



社会福祉を支援する

一般財団法人

熊崎報恩財団

KUMAZAKI HOUON ZAIDAN

一般財団法人 熊崎報恩財団

(いっぱんざいだんほうじん くまざきほうおんざいだん)

理事長永井 均

所在地〒105-0004 東京都港区新橋5丁目12番2号 鴻盟社ビル2階

電話・FAX:03-3431-7096